持続化給付金の申請に、お困りの方が多いと推察しております。
当事務所のこのHPへのアクセスも大変増えており、昨日は、これまでの最高記録の約3倍の方に御覧いただきました。
アクセスの記録等から、個人事業主・フリーランスの方が特にお困りではないのかと想像しております。
そこで、今回は、「売上台帳をどうするか?」ということで悩んでいらっしゃる方に向けて、私の解決案を書いてみます。
あらかじめ御注意いただきたいのは、「経理ソフトを使っていらっしゃる方は、それを利用されればよい」ということと、「持続化給付金事務局に確認した解決案ではない」ということです。
事務局に確認した案ではないので、以下の通りにやっても不備の通知が来てしまったときには御容赦ください。
「売上台帳」等に、記載されていなければならない必要事項
持続化給付金の事務局が示している、2020年の売上台帳に記載されていなければならない必要事項は、次の内容です。
- 事業による売上であることがわかること。
- 「2020年★月売上台帳」または「令和2年★月分の売上」のように、2020年の何月の売上を示す書類なのかわかること。
- 1.で記した月間の売上の合計金額が、わかるように書いてあること。
- 売上高が0円のときは、「0円」と明記すること。
もし、「上の必要事項が書いてあるのに『売上台帳に不備』の通知が来た」という場合
売上台帳に、以下のことを書き加えてみてください。
- 「期間 : 2020年5月1日~2020年5月31日」等の、その売上台帳の期間。
- 「屋号・雅号」欄に記入した、屋号・雅号・店舗名。
- 売上のおおまかな内訳(「客〇〇人分、客単価△円」とか取引先、伝票番号など書ける範囲で)。
- 休業等により、売上が0円の日は、省略せず0円と書く。
- 休業期間を書く。
例えば、こんな感じ。(私が考える簡略化した形式)

※売上台帳に関する不備通知が送られお困りだった相談者から、上記の書き方で修正したら給付金が支給されたと、お知らせいただきました。(2020年6月11日追記)
なぜ、このようなことを書き加えることを提案しているのか?
持続化給付金の支給要件は「新型コロナウィルス感染症の影響により、ひと月の売上が前年同月比で50%以上減少」していることです。
この50%減を証明する必要があります。
前年同月の売上は、確定申告書類から分かります。
2020年の売上を証明するのが、売上台帳です。
パソコンの会計ソフトを利用して売上台帳を作る場合は、一般的な形式のものに沿った様式なので、審査する側からすれば安心して見られると思います。
一方で、申請者が作った様式だと、「書かれている合計金額が、売上全部の合計になっているかどうか確信がもてない」こともあるかもしれません。
詳細に書けばそれに越したことはないのですが、「1人で事業をしていて伝票等で詳しい記録を保存していない」という方もおられると思います。
そこで、、次のことを書くことで、少しでも審査する方に正しい計算書類であることをアピールできるのではないかと考えました。
・その売上台帳が、事業収入を表していること
⇒ 屋号・雅号(申告書類と同じもの)や客数、客単価、取引先、伝票等
・その月全部の売上を記録しているものであること ⇒ 期間
・その期間中の売上すべてを表していること
⇒ 売上がない日は0円と書く。休業日(定休日と臨時休業日)と営業日がわかるように書く。
お願い
もし、持続化給付金申請で
・こういう売上台帳で給付申請が通った!
とか、逆に
・この売上台帳で「不備」の通知が来た!
という具体例を御紹介いただける方は、ぜひ教えてください。
このHPを通して、皆さまにお知らせしたいと思います。
※当座預金を御利用の方で、預金口座を示す添付書類についても「給付された添付書類」あるいは「不備の通知がきた添付書類」の情報をお願いいたします。