行政書士の仕事は、大きく分けて2つの種類の書類の作成
行政書士は、大きく分けて2種類の書類の作成ができます。
(1) 官公署に提出する書類
(2) 権利義務又は事実証明に関する書類
これではなんだかわかりづらいですよね。
(1)の「官公署に提出する書類」というのは、例えば次のようなもの
・カフェを始めるときの「飲食店営業許可申請書」
・自動車を買う時の「車庫証明(自動車保管場所証明書)の申請書」
こんな風に「何かを始る時」とか「何かを使用する時」に、
国や自治体等から許可などが必要な時がありますよね。
その時の申請書を作ったり、相談に応じたりするのが
行政書士の仕事の1つです。
(2)の「権利義務又は事実証明に関する書類」の代表例は
・遺産分割協議書 や 離婚協議書
ただし、これらは当事者間に争いがないことが必要です。
(争いが起きそうな時は、弁護士に依頼してください)
その他に様々な契約書類も作成できます。
行政書士と他の専門職との違い
<弁護士との違い>
弁護士は法律系の職業としては、ほぼオールマイティーな存在。
特に、争いごとを解決する時は、弁護士に依頼するのが原則。
<司法書士との違い>
「行政書士を始めます」と知人に伝えると
「それでは登記する時はよろしくね」と言われるくらい、
多くの人が司法書士と行政書士を取り違えています。
司法書士は不動産や会社の登記、裁判所に提出する書類の作成を
主たる業務としています。
また近頃では、成年後見と言えば司法書士というくらい存在感が増してい
ます。 (ちなみに行政書士も成年後見人になれるのですよ)
<社会保険労務士との違い>
社会保険や年金、労働関係の仕事を専門にしているのが
社会保険労務士。行政書士は相談には応じても書類の作成や提出には、
原則として関われません。
<税理士との違い>
言わずと知れた税のスペシャリストの税理士。だから行政書士との
区別に迷う人はあまりいらっしゃらないと思います。
実際に行政書士の仕事の幅はとても広く、私なんかは未だに
「へぇ~、行政書士はこんなこともできるんだ」とか、「こっれて何?」
なんて訳が分からなくなることもしばしばあります。
逆に言えば、「これって誰に聞けばいいの?」と迷ったら、まず行政書士に
問い合わせてみるというのも一つの方法かもしれません。