地震の防災~家具などの固定

2月13日夜の地震。福島や宮城を始めとする皆様には、被害の方はいかがでしたでしょうか?

私の住まいでも、強く、長く揺れたので驚きました。

翌日、事務所の様子を見に来たのですが、近くのビルの外壁のタイルが一部落ちていたり、エレベーターが止まっていたりしておりました。

気象庁の記録を見ると、仙台駅周辺でも震度5弱から5強くらいの揺れがあったようです。

私の事務所の様子はというと、地震の痕跡はほとんどありませんでした。

本が散乱している様を想像して来たのですが、棚の中で本が倒れている程度です。

ちなみに、この本棚は床との間には段ボールや新聞を折りたたんだものを挟み込んでおります。狙いは、ほんの少しだけ本棚を壁に押し付けたかったから。

また、本棚の上は、突っ張り棒ではなく、下の写真のような耐震ストッパーをつけています。

ホームセンターで買った時、この耐震ストッパーのパッケージには「震度7まで対応」と書かれておりました。

壁や本棚にはゲルのようなもので接着しているだけなので、正直、パッケージのうたい文句には半信半疑でありました。

でも今回の地震で、震度5弱から5強程度なら、効果はあるかもしれないと見直しました。

上の写真の突っ張り棒タイプのキャビネットは、びくともしなかったようです。

書類などを入れるキャビネットは、上下に分離するタイプのものですが、上の棚が落ちないように、写真の赤枠内のようなシールタイプのもので補強してます。

地震後、事務所のドアを開けるまで、一番心配したのがパソコン用のディスプレイが机から落ちて破損しているのではないかということでした。

一応の対策は取っていたのですが、取説のような使い方が出来ていなかったからです。

上のように、テレビ用のストッパーをつけた上で、足の下に耐震ゲルを敷いておきました。

本来、ストッパーは、先っぽの丸い部分で足を押さえるようにして使う者らしいのですが、このような使い方でもなんとかなりました。

耐震ゲルとしては、例えば下の写真のようなものです。

色は黒だったり透明だったりします。

複合機の下にも耐震ゲルを4隅に敷いてます(その内1か所が、下の写真の赤丸のところ)。

事務所では使っていませんが、百均で売られている滑り止めシートも有効でした。

防災士の私より防災への意識の高い妻が、家の様々な所に使っています。

家の物置部屋は、物が落ちたりしましたが、滑り止めシートを使用したところは何事もありませんでした。

今後、1週間程度は大きな余震に注意と言われておりますし、宮城県沖地震の30年以内の発生確率が90%となっておりますので、地震への備えを見直す際への参考情報として御利用いただければ幸いです。

【防災士にお勧め】家庭備蓄ポータル~農水省

防災グッズを確認する家族のイラスト

災害に備えて、食品や飲み水を備えておく。

その方法としてローリングストックが有効である。

・・・・・・・

そういう情報は、既にテレビや新聞、インターネットなどの様々なメディアで取り上げられているので、ここで触れることも「今さら」感が強いのですが。

でも、例えば「赤ちゃんがいる家庭」のように「赤ちゃんがいる時期」のタイミングで必要な情報が入手できなかったりします。

赤ちゃんに限らず、要配慮者の防災に対しては、わからないことも多いのではないでしょうか?(もしかして、私だけ?)

防災に対する知識豊富なはずの防災士と言えども、意識できていないリスクはあるものです。で、意識できていなければ、防災の死角になるのです。

ということで、農林水産省が、食品や飲み水の備蓄についてまとめているWebサイトを見つけたので、下にリンクをはります。

ここには、様々なパンフレットがある他、防災セミナーで利用できるパワーポイントの資料などもあるので、防災士にはお勧めです。

それと、要配慮者の御家族も御覧になられると、参考になる情報が得られるかもしれません。

要配慮者

要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月)での「要配慮者」は、次の方々を指しています。

  • 乳幼児
  • 高齢者
  • 食べる機能(かむこと・飲み込むこと)が弱くなった方
  • 慢性疾患の方
  • 食物アレルギーの方

リンク

農林水産省 家庭備蓄ポータル

緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド

※この「緊急時に備えた糧用食料品備蓄ガイド」からダウンロードできるパンフレットは、下の「災害時に備えた食品ストックガイド」に更新されたようですが、このページにあるExcelファイルの「チェックリスト」は、防災セミナーで使用できると思います。

このチェックリストは各家庭で定期的に使用するのが理想ではありますが、そこまでできるのは、よほど意識の高い方かと。でも、セミナーのような場であれば、「自分の家での状況を振り返る」という目的では便利だと思います。

農林水産省作成のパンフレット 

災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月)

要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月)

事務所の防災グッズ⑤

写真①

アルミブランケットは、災害時やアウトドアで、体温の低下を防ぐためのグッズです。

ホームセンター等でも安く売られているので、持っておられる方も多いことでしょう。

機能としては、外気を遮断しブランケットの内側を体温程度に温めるものです。

私は事務所に常備しておりますが、使い方としては上記の写真①のように体をくるんだり、

下の写真②のように、寝袋や毛布が無い場合に使うことも考えられます。

写真②

事務所で寝る場合、適切なマットやソファが無いときは椅子を並べて眠た方が、床に直に寝るより冷たくなくて良いかと思います。

写真②はブランケットを上から掛けただけですが、下の写真③のように体をくるんだ方が、少しだけ温かさが増すようです。

私の事務所にあるのは金色ですが、シルバーのものもあります。

畳んだ時のサイズは横が約10㎝、縦が約13㎝ですので、カバンに入れて持ち運びもできます。

初期消火のための家庭用消火器

年末になり寒い日が続くせいか、私の事務所付近を消防車がサイレンを鳴らして通過していく事がしばしばあります。

昨日は仙台市青葉区でも火災死亡事故が発生しております。

話しは変わりますが、12月1日から1週間に渡って放送された、NHKの首都直下地震の特集を御覧になられた方も多いかと思います。

あの特集の中で、地震後に発生が予想される火災の延焼を防ぐことができれば、予想される犠牲者数をかなり抑えられることを指摘していました。

そのためには何より初期消火が大切です。

様々な初期消火の方法が紹介されていますが、やはり消火器を使うのが最も良いのは確かです。

学校やビルなどにある、あの赤い容器に入った消火器。あの多くはホースのついた粉末タイプのものだと思いますが、家庭用としては粉末タイプではない方がよいかと思います(粉末タイプは使った後の始末が大変です)。

粉末タイプではない消火器もいろいろあります。

A 冒頭の写真は私の家に備えているエアゾール式の消火器です。

これは見た目でお分かりのように、殺虫スプレーのように使えそうな(使ったことがないので・・・)手軽さと、価格の安さで買いました。

中身は水に薬品を混ぜたものです。使用期限後に処分する際も、新聞紙や布などに中身をしみ込ませて燃えるごみとして出すことができ、空容器はスプレー缶等と同じ方法で処分できるようです。

噴射距離は2~3mで、噴射時間は20~30秒程度。使用時には全量使うことが大切なようです。

B これよりも、もう少し消火器っぽさがあるものに中性強化液を成分とした消火器があります。

ttps://www.yamatoprotec.co.jp/wp/wp-content/uploads/2019/01/YTK-1XⅡ_catalog.pdf

https://www.moritamiyata.com/search/pdf/VF1HA_catalog.pdf

上の2つは噴射距離も3m~6mまであるので、エアゾールタイプより遠目から噴射できそうです。

C また、火元に投げ入れて消火する投てき型や、ハンドスプレータイプもあります。

いずれにせよ、家庭に備えるものとしては、①油火災(天ぷら鍋)やストーブ火災、普通火災に対応できるもの(電気火災にも対応できればそれに越したことはありませんが)、②訓練なしでも使えそうなもの、③使用期限後の未使用の消火器の処分がやりやすいものがよく、できれば安価であれば一層良いと思います。

<注意>

  • 使用期限を確認しましょう。
  • 対応できる火災の種類を必ず確認しましょう。
  • 初期消火は、炎が自分の身長、又は天井に届きそうになるまでに行います。身長を超えて天井に炎が届きそうになったら、消火をあきらめ直ちに避難しましょう。

私の事務所の防災グッズ④

地震に備えて、棚やキャビネットの転倒防止も図らなければなりません。

こうした棚にも、突っ張り棒式のものがあるので便利です。

 本棚や食器棚のような背の高い家具には、家具の天板と天井の隙間に突っ張り棒を入れて固定する人が多いかもしれません。仙台市の住宅地にある私の家でもそれを使っており、東日本大震災にも耐えました。効果は実証済みなのですが、欠点もあります。天井が高いと使えないこともありますし、斜めに固定すると効果が減ります。

 金具とねじやベルトなどで固定するタイプもありますが、家具や壁に穴をあけるので、アパート等の賃貸物件には使いづらい。

 上の写真には2つの製造元の、類似商品が写っています。両方とも壁や家具には粘着力の強いゲルマットが使用されています。ですから、穴をあける必要はありませんし、天井の高さを気にする必要もありません。

 ただ、私がこのグッズで棚を固定した後、大きな地震がないので効果はわかりません。製品が入っていた袋には「震度7まで対応」と書いてあったような気がします(捨てちゃったので確認してません)。

 また、壁と家具の隙間に限度があったことも注意事項の1つです。ほこりや湿気対策として、家具と壁の間を広く取りたい方は、確認してから購入された方が良いでしょう。

 さらに、転居等でこのゲルをはがすとき、壁にどのような影響がでているのかもわかりません。家の構造物に傷がなければ、敷金への影響はないとは思いますが、保証はできません。

 それでも私が、従来型の突っ張り棒タイプではなくこれにしたのは、天井の高さと、棚の上のスッキリした感じが気にいったからでした。

事務所用のキャビネットの場合、上と下のキャビネットが分離していたりします。内部でねじ止めもしていますが、念のために貼ったのが、上の写真のようなシート(?)タイプのものです。

貼る方向が大事なようなので、使う方は注意しましょう。

DIYショップなどに行けば、本当に様々な防災グッズが売られています。使用条件等をよく読んで買うようにしましょう。

ちなみに、効果は不明だし、もしかすると家具にもあまり好ましくないのかもしれませんが、家具を壁側に微妙に傾けるような、我ながら涙ぐましいこともやってます。

これも、ゲルタイプのものが売られていますよ。

私の事務所の防災グッズ③

昨日、少し早めに事務所を出て、いつもお世話になっている床屋さんに行きました。予約時間には少し早かったので、近くのホームセンターをブラブラしてたときに見つけたのがこれです。

懐中電灯を買わないといけない、と思いつつ買い忘れていたのです。

もともとはヘッドランプにしようと思っていました。想定しているのは停電の中での帰宅だったので、両手はあいているほうが安全だからです。

でも、これを見つけたときに思ったのは、どこかに閉じ込められたときのこと。あるいは一定の場所にとどまって作業したり、救助を待つ時。

ランタンタイプも脳裏をよぎりましたが、いろいろな場面で使えるかもなと思いこれにしました。

これは、普通の懐中電灯としても、もちろん使えますが、写真のように赤色に点滅させることもできます。以前、山岳での遭難体験か何かの文を読んだときに、光を点滅させた方が発見されやすい、というようなことが書かれていたような気がします。

しかも、底の部分がマグネット使用になっているために金属部分に固定することもできます。ですから、例えば豪雪時に車が動かなかったとき、車体にとりつけ赤色ランプを点滅させ、自分は車中で待機。時々、屋根の雪を下す、というような使い方も考えられます。もっとも、何℃くらいまで使用可能なのかわかりませんが。

防災グッズをそろえるときに、まず、どんな場面を想定するか、ということが大切だと思います。その中で、自分が使いやすいものを選ぶ。日常的に使用できるものを選ぶ。そして、何度か使用し慣れておくこと。ま、私も実践しきれていないところが多々ありますので・・・。

私の事務所の防災グッズ②

ASKULでヘルメットを買いました。

事務所は仙台駅近くでビルが立ち並んでいる所。

地震などが起きたときにガラス片や壁のタイルの落下から頭部を守るのが、購入目的の1つです。

今後、BCP(事業継続計画)の作成支援のために現地のリスク調査をするときにも使えるかもしれません。

箱から出すと、こんな感じです。それが、

頭のてっぺんの部分をひっくり返して

ヘルメットの形が出来上がります。

本棚などの狭いスペースに置いておけるというメリットはあります。

とっさの時にすぐ被れるようにするには、慣れが必要かもしれませんが。

私の事務所の防災グッズ①

飲料水

私は事務所開設にあたって、いくつか防災グッズをそろえ、また、今後も少しずつ買い足していこうと思っています。それを時々ご紹介しますね。

防災グッズとして、何をどのくらいストックしておけばよいかというのは、家庭ごと事業所ごとに違くて当然だと思います。

私はまず、飲料用に水のペットボトルを買いました。

家庭では、写真の左にあるような2リットル入りのものが便利だと思います。

これは、水が出ない期間が長期になるかもしれないことや、料理にも使用するなど使用頻度が高くなるからです。

一方で事業所では、そこから自宅に帰るということを前提にした場合、400mL程度のものを用意したほうが良いと考えました。

私はこの400mLを箱買いしています。私が飲むほかに、来所していたお客様や、同じビルに入居している方たちに分けてもよいようにです。

もちろん、買ったペットボトルは日常的にも飲んで、不足したものは買い足すという循環をさせ、いざという時に、賞味期限が過ぎていたなんてことにならないように心がけます。