生活をするうえで、どのようなリスクについて、どのような備えの仕方があるのか。
地震や気象の変化はもちろん、それに伴う食糧や水、住まいの安定確保。世界情勢による石油等の価格変動。少子高齢化の結果として、おそらく経済成長率は大きく上向くことは難しく、年金だけで生活できる世の中でもなし。老後の生活を支えてくれる人材の確保も悩ましい。・・・。
どうやら今後は、これまで以上に自分で考え備えていかなければならない。そんな世の中になったようですね。
備える方法として、今思いつくことを挙げてみましょう。
生活資金の供給源として、仕事、預金、投資、年金、保険。
でも、いざという時には、やはり人間関係。質と、ある程度の量というか広がりも大切。
けれど、個人で備えていくのは、やはり限界がありますよ。
だからこそ、政治は大切なんですね。
私たち1人1人が描く未来像の実現や、現在の課題の解決方法について、他の人々と率直に語り合い、集団としての意思決定をすることが、政治だとするならば、政治は私達自身の営みではあります。
けれど、より大きな課題に対しては、信頼できる政治家に託す必要がある。
だから、真剣に、誠実に課題に向き合う政治家が、党派を超えて、何人も何人も必要なんですよ。
不満や不安や苦しみの声から逃げない政治家が。持論を展開するだけでなく、異論にも真摯に耳を傾ける。その上で、決断すべき時に決断し、決断した内容と理由を、わかる言葉で丹念に説明してくれる政治家が。
一見、丁寧な言葉遣いかもしれないけれど、「その指摘は当たらない」と根拠を明示せずに、一方的に議論を終わらせてしまう流儀ではなく、一般人が理解できるような言語を持っている政治家が必要なんですよ。
未来に、わずかでも希望を持てるような政治が。
私たちに勇気を与えてほしいのは、スポーツ選手だけではありません。政治家からも勇気をもらいたい。
もし、1つの政党だけでなく、どの党派にも、そうした人物がいるのなら、政治はもっと信頼できる。そう思います。
逆に、そうした状況にないとしたら、生活のリスクは増加する。私はそんな危機感をおぼえます。