何年か前に中学校で働いていた頃の話です。
朝、「ベランダで鳥が死んでいます」と生徒が職員室に駆け込んできました。
たしかセキレイだったと思います。
状況から、恐らくは窓ガラスに激突して死んだのだろうと判断し、埋葬した記憶があります。
その時の判断が適切だったのかどうか・・・。
このとき、鳥インフルエンザの感染が拡大していた時期ならば、あまりよくない判断だったかもしれません。
昨年(令和2年)の11月から、国内の養鶏場や野鳥に高病原性鳥インフルエンザへの感染が確認されています。
現在は西日本で多く発生していますが、シーズン中の感染件数は過去最高を超えているそうです。
すでに何百万羽もの鶏が殺処分になっています。
鳥インフルエンザは渡り鳥の移動などによって、感染が広がります。
もうすぐ日本で越冬していた渡り鳥が移動するシーズンがやってくるので、これまで感染が確認されなかった地域にも広がる可能性があるということです。
※渡り鳥以外の、例えばハヤブサやフクロウも感染しているようです。
養鶏農家以外の私たちも、鳥インフルエンザの感染拡大を食い止めるために役に立つことがあります。
- 鳥の死骸を見つけたら、素手では触らず、ビニール袋等に包んで処分すること。(処分の仕方は市町村に尋ねること)
- 鳥の死骸が1羽に止まらない場合には、必ず、獣医師か、市町村や都道府県に連絡すること。
- 手洗いを徹底すること(新型コロナ対策にもなりますね!)
- 鳥がたくさん集まるところに近づきすぎると、フンが靴底について、それがインフルエンザのウイルスを他の場所に移すことにつながるそうです。近づきすぎないことと、靴底に注意!
- 野鳥にエサを与えないこと。(鳥が集まってきてしまいます)
- 鳥を飼っている方は、その鳥が感染しないように対策をすること。
正しい情報は、以下のサイトを御覧ください。
農水省
環境省
公益財団法人 日本野鳥の会
このサイトには、バードウォッチングをするときの注意点も記されています。
千葉県
千葉県のこちらのサイトは、鳥インフルエンザについての説明がわかりやすいと思います。
なお、当事務所の関連記事もよろしかったら御覧ください。