大量の小銭貯金を遺して亡くなった方がおられました。
その方のお世話をしていた人が預かっていたその小銭貯金を私が一旦お預かりし、相続人代表者名義の口座に入金するという事務を仰せつかったのです。
枚数にして数千枚。重さは30kgに少し足りないくらい。
事前に口座のある銀行に電話で事情を説明した上で、日時を予約。その上で入金に行きました。
教訓1
現在、どこの銀行でも(ゆうちょ銀行も含みます)、大量の硬貨を入金・振り込む場合には手数料がかかります。
手数料の額は銀行ごとに多少の違いはあります。
でも、100枚以上の硬貨を入金する場合には550円以上の手数料がかかるのは概ね同じです。
※ゆうちょ銀行の場合、50枚まで無料で、50枚以上の入金から手数料がかかります。
逆に言えば、100枚までなら手数料がかからない。だから、
小銭貯金はコマメに預金した方が良い!
ちなみに、500枚以上の硬貨を入金する場合、500枚増えるごとに手数料が上がっていきます。
例えば、101枚以上500枚までの手数料は550円だけど、500枚を超えて1000枚までなら1,100円というように。
また、枚数が増えると銀行の処理時間も長くなります。私の場合は3時間近くかかりました。ですから、
やっぱり小銭貯金はコマメに預金した方が良い!
教訓2
銀行に電話をするまで、私は入金する硬貨の総額から手数料を差し引かれると思っていました。
でも今回の銀行では手数料は別に用意しておく必要がありました。
枚数が多いと手数料も馬鹿にならない額になります。私の場合は、1万円近くになりました。
幸い、銀行に電話する前に硬貨の枚数を数えていたため、手数料の概算を銀行の担当者から聞くことができたので、銀行に行ってから慌てずに済みましたが...。
ですから、「銀行に行けば機械が数えてくれる」と安心することなく
自分で硬貨の枚数を数えて、電話で手数料を確認しておいた方が良いです。
教訓3
小銭を保管していた方からの事前情報で、硬貨のほとんどは1円玉か5円玉と予想していました。
ですから、場合によっては手数料で入金する額のほとんどが無くなることになります。これでは入金する意味がないので、相続人代表者とは「神社やお寺へのお賽銭にする」ことも相談していました。
実際には、1円玉は無く、計算すると手数料を支払ってもある程度の残額があることがわかりました。だから口座に入金することにしたのです。
災害時や年末などの募金などに、小銭貯金で貯めたお金を利用する方も多いかと思います。でも
募金にあてる硬貨は、5円玉以上のものを使った方が良いです。できれば10円玉以上。
教訓4
硬貨を口座に入金する時、汚れがあると銀行は受け付けてくれないそうです。
おそらく、機械が正しく認識してくれないからでしょう。
私の今回の件では、亡くなった方はお酒の空き瓶か何かにお金を入れていたようです。そのためか、汚れがひどかった。また、瓶が割れたらしく、お金にガラス片も混ざっていました。
(保管していた方が、ガラス片を取り除いてくださったようですが、それでも少し混ざっていました)
ですから、
小銭貯金をする時は、硬貨に汚れがついたり容器が壊れたりしないようなものに貯めた方が良いです。