先日、民家のような式場で家族葬を手掛けていらっしゃる方とお話をする機会がありました。
終活に関わることだけでなく、どのようにしてお客様に認知していただくかという営業手法についても話題になって、私としては大変有意義な時間になったのです。
その中で1つ、「面白いなぁ」と思ったことがありました。
それは、「『男性の出席者をどのように増やすか』というのが、終活や相続関連セミナーや相談会の課題の1つ」という話を私がした時です。
私は3~5人程度の小さなセミナーを何度か行っています。
これらのセミナーへの参加者を誘ってくださっているのが女性のためか、出席者は皆、女性です。
また、仙台市が実施している無料相談などでも、どちらかと言えば女性の相談者の方が多いような気がしていました。
これは私だけが感じていることなのかと思っていたら、どうやらそうではないようで、先日参加した研修会でも講師の行政書士が「男性を終活に誘うことが課題」というようなことをおっしゃっていました。
では、男性は終活に関心が薄いのか?
そうではない、と私は思います。
なぜなら、書店の終活や相続等のコーナーで本を物色しているのは、男性の方が多いからです(あくまでも、私が観察して得た感想ですが)。
つまり、男性は自分で調べようとする傾向が強く、女性は人に聞いて知ろうとするのではないかと私は考えておりました。
しかし、どうやらそうでもないらしいということが、その葬祭業の方の話からわかったのです。
上のような私の見方をお話ししたところ
「葬祭業者の相談会には男性も多くいらっしゃいますよ」
とおっしゃるのです。
葬祭業者の相談会には、女性の営業担当が誘ったから男性の出席者が多いのかもしれませんが、違う見方もできるような気がします。
私たち行政書士が行うセミナーは「知識をお伝えする」という傾向が強く、葬祭業者の相談会は「契約につながる」かもしれないという違いが、男性の参加率の違いにつながっているのかもしれません。
終活関係のセミナーや相談会への参加にも男性と女性の傾向の違いがあるようで、面白いなあと思った次第です。
ちなみに、私が雑談ついでに終活に関わる話をした男性は
「終活なら、遺言みたいなのは書いてみたよ。有効かどうかはわからないけど」
とおっしゃっていました。
しかも、どうやらパソコンで書いているようなのです。
こうした「ひそかに遺言を作っている」男性はお一人ではありません。
しかも、少々、心もとない書き方をしていらっしゃる。
だから、
ぜひ、私に御相談ください。
遺言書いたら、良かったら、私に見せてみてください。
もしかしたら、その遺言。
効力無いかもしれませんよ。
かえって、御遺族の争いの元になるかもしれませんよ。
あなたの御希望が実現できる遺言を、一緒に考えさせてください。
と、私は特に男性のみなさんに言いたいのです。
ちなみにパソコンで遺言書いても法的な効力はありません。御遺族が遺産分割協議をする際に参考にするかもしれませんが。
来年、コロナが落ち着いたら、またセミナーや相談会を行いたいと考えています。
その時には、ぜひ男性も参加してください。
御本人だけでなく、御家族も大歓迎です!
※画像は「いらすとや」より