
仙台市青葉区錦町にある木香テラスのスペースtsnaguを会場に、9月から月1回のペースで行った終活勉強会が12月20日終了いたしました!
巷では無料の終活セミナーが行われている中、この終活勉強会は2000円(コーヒー1杯分を含みました)。
正直言って、参加者0人かとヒヤヒヤしましたが、会場のオーナーの宮田様の御協力もあり、何とか各回とも御参加いただくことができました。ありがとうございました。
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勉強会でお伝えした事
この4回シリーズの中で、一貫して皆さんにお伝えしたことが2つあります。
① これまでの常識は通用しなくなるかもしれない
おそらく誰も経験したことのない、少子高齢社会で人口減少が始まっているこの国では、これまでの常識とは違う事が起きるでしょう。
例えば
「子供がいるから子供に任せておけば大丈夫!」
とは言い切れない。
介護休暇や介護休業という制度がありますが、これは「親に介護が必要になった時に、介護休暇・休業を利用して地域包括支援センター等に相談したり、介護認定を申請や介護サービスの契約などの『介護をするための環境づくり』に充てる」ための制度だと思います。実際に家族が介護をするためには、法定の休業・休暇日数は足りないからです。
ですから「自分が親の面倒を見る!」と頑張るお子さんがいらっしゃったとしても、そのお子さんが動きやすくしたり、労力を軽減するための準備をする必要があるということです。
一方で、終活や相続等に関連した公的な制度や民間のサービスが、数多くスタートしていますし、これからも生まれてくることでしょう。
そうした情報を、出来る限り正確な情報を取入れていくことが、自分らしく生きていくために大切になると考えています。
② セミナーを聞くのもいいけれど、具体的に動き出して!
今、各地で終活や相続に関わるセミナー等が開催されています。今回の終活勉強会もそうですが、こうした講話の内容は、あくまでも一般的な制度の説明です。
一方、終活や相続に関わる事柄は、お一人お一人の経済状況、人間関係、立場、ご本人等の希望によって、利用すべき制度・サービス等の選択や利用方法が異なります。
ですから、セミナー等で一般的な話を聞いて何かを感じたなら、すぐに個別相談、しかも有料相談に申込みご自身の事情に合わせて検討・準備を進めるべきです。
終活勉強会の参加者の感想
今回の終活勉強会は全部で4回ありましたが、その全てに参加された方の感想をご紹介します。
※個人が特定されないようにするという条件で掲載許可を得ております。
60代女性 の感想
4回の勉強会参加をきっかけに、自身の終活を真剣に考えるようになりました。
家族の介護や死後の手続きで苦労したので、自分の子供には迷惑をかけたくない!という思いでいます。
学んだことを活かして、じっくり終活を進めていきたいと思います。
80代男性 の感想
終活の流れが多少わかったような感じであるが、本当の理解は実際に準備をするなかで得られると思う。一歩、進めたい。
【参考】終活勉強会の主な内容
当事務所では終活セミナーの講師や相談会の相談員を承っております。
その参考として、今回の終活勉強会の主な内容を以下に記します。
第1回 終活は何をするの?
- 終活の目的
- 終活で何をするのか
- 主な制度・サービス等の紹介
第2回 遺言を書いてみる!
- 最も簡単な遺言を書いてみる
- 遺言を書く目的(財産の多少に関わらず、遺言を書いた方が良い理由)
- 遺言に書くことで法的効果がある事柄
- 遺言で出来ない事は死後事務委任契約で
- 遺言の作り方の長所と短所
第3回 もしもの時の備えは?
- 生前の「もしも」
- 任意後見契約
- 法定後見等の制度の概要
- 家族信託(民事信託)の概要
- 相続を争族にしないために
第4回 生命保険が終活に!?
- 生命保険の言葉
- 死亡保険金と税
- 終活の中で検討する生命保険の利用方法
第4回では以上のような内容の他に、終活勉強会の振り返りと、前の3回では触れていなかった、次の内容についてお話ししました。
- 物の整理等
- 介護について
- お葬式に関係して
- 墓じまいに関係して
