なぜ、
「世の中で『エンディングノート』と言われるものかもしれないけれど、あえて『エンディングノート』と言わないノート」
を60歳から書き始めるのか?
それは、私が今年で60歳になるからなのですが、もちろん、それだけが理由ではありません。
現代の60歳って、若いですよね?
これまでの会社で引き続き仕事をする方もおられるでしょうし、別の会社で働き始める方もいる。
思い切って自営の道を選ぶ方も、ボランティアを始める人もいます。
蓄えが十分にある人の中には趣味や旅行に没頭するかもしれません。
およそ終活とは縁がなさそうな人たちです。
このことは60歳に限りません。70代でバリバリ働いている人もいますし、90代で仙台の国分町に飲みに繰り出す先輩もいます。
一方、60代以降は、骨折などを機に認知症になったり、ガンなどの病気になる確率が高まってくる年代でもあります。
認知症や病気が深刻化してから、その後の対策を考える始めると、選択肢が少なくなります。
終活というのは、始めてみると実感すると思いますが、意外と手間暇がかかるものです。
特に「自分の代わりに財産を管理してくれる」ような信頼できる人を見つけようとするならば、時間をかけて吟味したくもなるでしょう。
だから、元気なうちに終活を始めた方が良いのです。
60歳に限らず、定年などを機にこれまでの生活に区切りをつけて、新たな歩みを始める時。
御自身にまつわる様々な物・ことを整理し見つめ直す上でも、ノートを書き始める意義があると私は思うのです。