60歳からの終活 ~ 連絡帳第5章(4)緊急連絡先

 あなたに何かあった時の緊急連絡先。

 離れて暮らす御家族などを思い浮かべる方がほとんどかもしれません。

 もし、成年後見人なども緊急連絡先としてリストに入れておきましょう。同じように任意後見契約を結んでいるならば、任意後見人になる方も記載しておくべきです。

 その他に、所属している会社や団体、サークルがあれば、それも記入しましょう。

 当事務所の連絡帳には、かかりつけの病院や医師、連絡先、受診した科目も、このページに記載することにしています。

 たとえば、救急搬送された病院で、あなたの病歴や服薬について知る必要がある場合、かかりつけの医師が分かれば情報の伝達が早く出来ると考えたからです。

 その他にも介護や、延命治療についてのあなたの意思についても、あなたと医師とのつながり方や信頼度によっては、かかりつけ医は重要な役割を担うようになると思われます。

 場合によっては、離れて暮らす家族にとっても、かかりつけ医は心強い存在になることでしょう。

私・澤田の終活

 あなたは、かかりつけ医をもっていますか?

 私は転居が多かったので、正直言って「かかりつけの医師をもつ」という意識は希薄でした。

 歯医者の場合は、治療のために一回通うと何回か連続して通院することになるから、なんとなく「かかりつけ」みたいな感覚はありましたが...。

 でも、60歳を目前に控えた昨年、少し考えを改めました。

 年一回の健康診断も、自宅からも事務所からも通いやすい近所のクリニックに改めました。昨年はそこで胃カメラによる検査もしています。

 ここ数年は風邪も引かなくなっていますが、その時もこのクリニックを受診するつもりです。

 そうすることで、私の体に関する情報は、概ねこのクリニックに蓄積されていくことでしょう。

 歯医者も職場から徒歩3分のところにして、3~4か月に一回の割合でクリーニングも兼ねて通っています。ですから、歯や口に関する私の情報は、この歯科医師に聞けば済むと思っています。

 何年か後、私が認知症になったとしても、安心して体を預けられるような医師・歯科医師をもつことは、重要な終活の1つだと私は考えています。

かかりつけ医について

今後の医療や介護の仕組みを考える上で、かかりつけの医師の存在は重要だろうと思います。

このかかりつけ医の役割などを知りたい方は、次のWebサイトを御覧ください。

厚生労働省|「かかりつけ医」ってなに? (mhlw.go.jp)

国民の信頼に応えるかかりつけ医として|国民のみなさまへ|日本医師会 (med.or.jp)

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