先日、大崎市に行ってきたんです。
午前中に用事が終わり、国道4号線を仙台方面に向けて車を走らせていると、
左手の空き地に、赤いラーメンののぼり旗がはためいておりました。
空き地にです。
その近辺に飲食店の看板は出ておりません。
国道に並行して走っている道路沿いにあるのかと思い、興味がわいた私は脇道に車を入れましたね。
すると、民家に先ほどと同じようなラーメンののぼりが!
「隠れた名店か!?」
昼食時だったことだし、入ってみましたよ。
民家を改装した、小さな店をおばちゃん(おばあちゃん?)が1人でやっていたのでした。
券売機で醤油ラーメン550円を。
しばらくして、出てきた醤油ラーメンはスープはそこそこ、麺は少し柔らか目。まあ、普通のラーメンといったところ。
でも、このお店の最大の特徴はここからがスタート!
少しすると、おばちゃんが他のテーブルのお客さんに
「これ、おみやげ。持って帰って」
と語りかける声が。
てっきり、知り合いの常連さんに話していると思ったのですが、おばちゃん、何を思ったのか、私の所にも来て「おみやげ、持って帰って」と↓のような紙を2枚も渡すのです。
おばちゃんの話によれば、この紙は上手く折りたたむと↓のように同じ数字が4つとなりあうようにできるパズルらしいのです!
戸惑いながらも受け取った私に満足したおばちゃんは、奥に引っ込んでいきました。
少しすると、再びおばちゃんが袋を手に登場し、「カレンダーで作ったゴミ箱あげるから」と言って、↓のような紙を私のテーブルに置いていくのでした。
ちなみに私が入ったのは、ラーメン屋であって、知り合いのおばちゃんの家ではありません。
さて、食べ終わった私が帰り支度を始めた頃、おばちゃん再び登場し、「少し時間ある?」と聞いてくるではありませんか。
少しなら、と答えるや否や、おばちゃんハンカチを取り出し、手品をやりだしたのです。
で、結局、手品は2つご披露頂きました。
さらにおばちゃん、「前は三味線があったから弾いたんだけども・・・」と語りだし、なんだか本当に親戚のおばちゃんの家に昼ご飯を食べに寄ったような気分になったのでした。
でも、このおばちゃん。
帰るお客さんへの挨拶は、本当に心のこもった言葉と表情で、「ありがとうございました」と深々とお辞儀をしたのでした。
他に類を見ないラーメン屋でしたが、心がほっこりするお店です。
お店の名前を確認するのを忘れてしまいましたが、火曜日が定休日というのは覚えています。
大崎市中心部から国道4号線を仙台・三本木方面に走らせ渋井川・多田川の手前あたりに差し掛かったころ、左手に見える赤いのぼり旗が目印です。