雨の時は谷に注意しよう

前に御紹介した東北整備局管内の発表会で、興味深いものがありました。(直に発表を聞いたわけではなく、資料だけざっと読んだもの。ちなみにこの資料は、東北整備局のホームページにあります。)以下、その資料から得た私の知識をもとに、予想されるリスクを書きます。

※「TEC-FORCE 活動報告と得た知見について ~若手職員の自己啓発~」 能代河川国道事務所   藤田 怜・須藤 隆之著

例えば、次のような地形図があったとします。

もちろん、イメージ図です。

登山をする方なら、どこが尾根(周囲より高い)で、どこが谷かはわかると思うのですが(もちろん、私のイメージなので変かもしれませんが)。

発表資料の中で興味深かったのが、この谷です。Aの谷は普段から水が流れている沢があり、Bの谷には普段水が流れていなかったとします。

大雨の災害の後、国土交通省の職員が現地調査を行ったところ、Bのような所に新たな沢ができていたというのです。(くどいようですが、澤田の理解によると、こうです)

そして、Bの下流域の(地下)水位が上昇して土砂災害(土砂崩れ、道路崩落など)が発生した。

普段、水が流れていないような谷筋でも、雨が降れば、その流域でも災害リスクが高まる。

ということです。

ハザードマップにしても同様ですが、行政が事前に示す危険予測は、ある想定にしたがって作ったものです。(例えば「50年に1度程度発生する大雨」のような想定)

ということは、その想定に合わない場合は、予想とは異なる結果になるということです。

普段から、自分の行動範囲の自然環境に注意を払い、ハザードマップの想定を超えた場合を予想する必要もありそうです。

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