60歳からのエンディングノート2 ~エンディングノートを書く前に~

 市販のエンディングノートを手にしたことは、ありますか?

 私の事務所が作ったものも同じなのですが、記入する項目が多くって、少々気後れしそうです。

 だから、私は急いで全て書こうなんて思いませんし、人にも勧めません。

 「書こう」と思った時に、「書ける」ところを書く。

 私は、そんな気構えでいます。

 また、エンディングノートの中で

自分の気持ちや希望・願い・意思に関わるところは手書をする

つもりです。

例えば、延命治療に関する意思表示をするところがあります。

これについては、そこの記載内容を参考にして、エンディングノートとは別の紙に、自筆してあなたが信頼する人も取り出せる場所に保管した方が良いと思います。また、折に触れ、家族などには話しておいた方がよいでしょう。

なぜなら、自筆の方が「本人の意思に間違いがない」と信じてもらえるから。

現在であれば、スマホなどで動画しておくという方法も併用しておくと良いかもしれません。

もし、「自分では書けない」

 とか 

「親にエンディングノートを書いてほしいのに、書いてくれない」

という時には?

親が書いてくれないならば、エンディングノートの内容に関わることをインタビューして、自分で記録するということも1つの方法ではないでしょうか?

あるいは、ご自身のエンディングノートを、親と一緒に、あるいは親の前で書いていくということも「有り」かもしれません。

何よりも、書くとか書かないということを別にして、そういう話題を遠慮なく話せる雰囲気を作るということも大切じゃないでしょうか?

ノートのことをエンディングノートと呼ぼうがなんであろうが、内容的に自分の終末をリアルにイメージすることに変わりはありません。

だから、

決して、無理に話したり、書かせようとはしない。

それが大切だと思います。

「書いておこうかな」という気持ちになってもらうこと。自分から語りだすこと。

それまでは、時間をかけて、いろんな手立てを試しながら、忍耐強く

 書くことに頑張らないでください。

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