先日、「地域防災とまちづくり」( 瀧本浩一著 イマジン出版) という本を読みました。
著者の瀧本先生は山口大学准教授で総務省消防庁消防大学の客員教授も兼ねておられる方で、いくつかの県で防災アドバイザーをされている方です。
この本の「おわりに」で先生が紹介していたのが、貞観政要(じょうがんせいよう)の上の言葉です。
今まさに世界中が新型コロナウィルスという災害に遭っている時に、少し場違いな感が無きにしもあらずですが。
しかし、こうした最中でも「自分は大丈夫」と思っている方もおられるかもしれませんし。自戒も込めて載せることにしました。
「備えあれば患い無し」という言葉は、防災に関連してよく使われる言葉ですが、その出典の1つが貞観政要なんですね。
貞観政要では、「安きに居りて=平和な時」に思う「危うき=危機」というのは、何も災害に限ったことではないようです。
でも、今、報道されている各国の対応等を鑑みて、やはり平時つまり「安きに居る」ときに何をしていたのかが、大事だなと思う次第です。
今、瀧本先生の指摘を受けて、「貞観政要」(呉兢編纂 守屋洋翻訳、ちくま学芸文庫)を購入し読んでいるところです。正直、冒頭からため息をつきながら、辛い思いをしながらの読書です。
なお、冒頭の画像にある漢文を書いてくださったのは、書道家のBin co さんです。